700人参加、COP15の成功に向け「高野山アピール」を採択!

イベント開催日

2009-04-25 - 2009-04-26

 4月25・26日、和歌山県の高野山大学において、MAKE the RULEキャンペーン等が主催した「地救ふぉ~らむ in 高野山」が開催され、全国から延べ700人が参加しました。
初日には、COP15開催国であるデンマークのメルビン大使、アメリカの環境NGO・気候行動ネットワークアメリカのアンダーソン氏、気候ネットワークの浅岡美恵さんがそれぞれ基調講演を行いました。メルビン氏は、日本に対して「日本には主導的役割を果たしてほしいが、まだそれが見えてこない」などと述べました。

 その後、パネルディスカッションでは、中期目標検討会のメンバーである浜中裕徳氏(地球環境戦略研究機関理事長)や西岡秀三氏(国立環境研究所) が参加し、中期目標のオプションがどのようにつのして出されたのか、また6つのオプションの意味などが紹介されました。また若者を代表して紀州えこなびと理事長の榎本純子さんからは「2050年を生きる私たちや、会場に集まっている人たちの子どもや孫のことを考えて、今やるべき対策をとってもらいたい」と発言しました。そして、平田仁子氏(MAKEt he RULEキャンペーン事務局長)からは、「中期目標ではもっと市民の声をあげていくべき、みなさんからもぜひ政府への意見を出してほしい」と訴えました。

 2日目は、「The CHANGE 2009~温暖化ガス削減の法作りへ、高野山から踏み出そう~」「The DREAM 2050~本当の豊かさへ、化石燃料を卒業した世界を考える~ 」「The SOUL future~持続可能な社会に繋がる心を、霊峰高野山で考える~」「The LIFE next~海、山、そして田んぼ、温暖化と生命の源を考える~」という4つの分科会で多彩なゲストを迎えてのトークセッションが行われました。また、その後の全体会では、MAKE the RULEキャンペーンの呼びかけ人でもある冒険家の三浦雄一郎さんによる記念講演があり、地球環境が非常に深刻になっている状況を、世界各地を旅している観点からご報告いただきました。

 こうして、2日間かけて地球温暖化をめぐる活発な意見交換が行われ、最後に、参加者の総意として「高野山アピール」を採択し、この危機に立ち向かって行動を起こすことを誓いました。

●高野山アピール(全文)●
 地球のいまを共に生きる皆さん。
地球温暖化はいまや、科学者たちが警告を込めて描く未来図ではなく、私たちが日々の暮らしで折にふれ実感する現実となって、急速に進み始めています。このまま気温上昇が加速すれば近い将来、世界中で多くの生き物が絶滅し、人類の生存すら困難になるといわれています。こうした事態を招いた原因は、ほかならぬ私たち人類の化石燃料に過度に依存した営みにあり、一刻も早くこれを改めなければ早晩、破局は避けられません。
このような危機感を共にする私たち700人は2009年4月、世界遺産「高野山」につどい、地球温暖化をめぐる最新の科学的知見を学んだうえ、温室効果ガス削減への政治的イニシアティブや近未来の人類が到達すべき低炭素社会像、さらにはそうした社会を築く価値観や生命の永続を支える食への備えなどについて語り合い、いま適切な対策を講じればなお破局は避けうることを理解するとともに、そうした対策を現実とするには広範な市民による強力な働きかけが求められていることを確認しあいました。

 地球のいまを共に生きる皆さん。
当面最大の関門は、今年12月7日からコペンハーゲンで開かれるCOP15において、地球温暖化の克服に実効ある新たな枠組みを打ち立てることに成功するか否かです。この枠組みには米国や途上国を含む主要な排出国すべての参加が必要であり、その前提として現在の地球温暖化に大きな責任がある日本など先進国が率先して温室効果ガスを削減するリーダーシップが不可欠です。しかし現状はこの前提すら満足させるに至っていません。
私たちは、科学的知見に従い、破局的な気候変動を防ぐため先進国の温室効果ガス排出を2020年には1990年レベルから25~40%削減する必要がある点で一致しました。ようやく始まった日本の中期目標をめぐる議論では経済的損失等を理由に消極的な意見も多くあります。しかし、深刻な経済危機や格差、派遣切りなどで社会不安が広がる現在、野心的な目標を掲げることこそが、新しい雇用を生み、新しい産業を興すことにつながるのです。私たちは、日本政府が科学の警鐘を真剣に受け止めて将来世代への責任を果たすに十分な中期目標を決定し、さらにその実効を担保する法制度を早急に整備するよう、強く求めます。

 地球のいまを共に生きる皆さん。
状況を打開する鍵は私たちにあります。私たちは主権者であり、政治に影響を与えることができます。私たちは消費者であり、経済に影響を与えることができます。そして私たちは生活者であり、家族や友人からはじめて今を生きるすべての人々に繋がり、協力や連携を広げ、影響を与えることができます。
まず、地球温暖化の現状とこの地球上に生きとし生けるものすべての未来に暗く影を落とす危機の実相、さらにはこの危機克服への道筋とCOP15の意義を、すべての人々に知らせましょう。主権者として、消費者として、そして生活者として、可能なあらゆる方法で政府や産業に働きかけてこの国を動かし、COP15を必ず成功させ、さらに低炭素社会に向かって現在の社会や経済のシステムを変革していきましょう。

 「地救ふぉーらむin高野山」に参加した私たちは、この人類史を画する行動の先頭に立って全力を尽くすことを、ここに宣言します。
                                     2009年4月26日

大ホールには全国各地からたくさんの人が集まる
基調講演をしたデンマーク大使のメルビン氏(右)と米国環境NGOのアンダーソンさん(左)
基調講演で日本の課題について語る浅岡美恵氏(気候ネットワーク)
とても人気のあったMAKE the RULEキャンペーングッズは次々完売に・・・
分科会1「The Change 2009」
分科会2「The DREAM 2050」
分科会3「The SOUL future」
分科会4「The LIFE next」
高野山アピールを参加者全員で採択し、高野町長の閉会の挨拶で閉幕しました

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