【議員会館】国会内 緊急集会「ゆがめられる地球温暖化対策基本法」~密室の官僚主導でマニフェスト違反を許していいのか~

イベント開催日

2010-03-02

緊急集会「ゆがめられる地球温暖化対策基本法」
~密室の官僚主導でマニフェスト違反を許していいのか~

 3月2日、政府で検討中の「地球温暖化対策基本法」に関して、衆議院議員会館において、緊急集会「「ゆがめられる地球温暖化対策基本法」~密室の官僚主導でマニフェスト違反を許していいのか~」を開催しました。会場にあふれかえるほどの市民が集まり、政党を超えた多くの国会議員の人にご参加いただきました。
 はじめに、本集会の呼びかけ団体を代表して飯田哲也さん、浅岡美恵さん、山岸尚之さんから問題提起がありました(以下概要)。そして、参加された国会議員からも非常に力強いコメントをいただきました。
 3月上旬には閣議決定となってしまうとのことですが、ゆがめられた状況のまま「地球温暖化対策基本法」が決まってしまわないよう問題提起を続けていかなければなりません。
 
★環境エネルギー政策研究所所長 飯田哲也さん
今の「地球温暖化対策基本法」の論点は4つある。
(1)「25%削減」=条文にかきこまれるが、「すべての主要国が参加する」という条件が付けられてしまっていて、事実上、国内では目標値として発効しない形になっている。
(2)「キャップ」=総量削減ではなくなる可能性もある。また、「原単位」が書き込まれそうで、そうなると電力会社は対象外
になる。さらに、エネルギー原単位などでもいいなどという話もあり、省エネ法のままになって、排出増加につながりかねない。
(3)「自然エネルギー」は、10%以上という目標値は書き込まれることになったようだが、定義で再生可能エネルギーにヒートポンプを入れようとする動きがある。ヒートポンプは再生可能エネルギーではない部分が大きい。
(4)そこに原子力が書き込まれ、経産省案では、温暖化政策とは無関係の核燃料サイクルの推進まで入っている。
民主党政権が「政治主導」と言っているが、実際は官僚主導で省庁間協議が現在行われていて、そこで主要な点が決まる。本当に政治主導なのか?結局は官僚主導で、その裏には産業会の意向が強く働いており、これでは温暖化対策に役立たないものになりかねない。

★気候ネットワーク代表 浅岡美恵さん
 政権交代は何だったのか?国民の信頼を失いかねない。国連総会での国際的な信頼も失いかねない。必ずやり遂げなければならない日本の排出削減と低炭素経済への機械も失う。
 日本は低炭素社会で世界のトップランナーだという誤解があるが、日本は政策的には今や世界の中でラストランナー。ここで政権公約を実現すれば追いつける。だが、漏れ聞こえる法案であれば、これまでの失われた20年が、25年、30年となり、さらに遅れてしまう。今の政権与党の人には、地球温暖化対策排出削減を進めなければならないということをもう一度考えてほしい。削減に役立たないような法律であればいらない。目標がいつ効力をもつのかかわからないような法律は見たことがない。決める気があるのか?政権交代の意義が果たされる政治の決断をお願いしたい。

★WWFジャパン気候変動プログラムリーダー 山岸尚之さん
 排出量取引。原単位でもいいじゃないかという議論が出ているらしい。1トンあたり製品をつくるのにかかるエネルギーを削減するという話なので、製品が増産されれば全体として排出量が減らない可能性がある。つまり、総量を削減できなくなるという意味で、達成できなくなる可能性がある。これは公約違反と言われかねない。「原単位」という制度は「増えてもかまわない」と言っているのと同じ。総量削減につながる制度にしていただきたい。
 直接排出と間接排出の二つの形式があるが、これも直接排出は電気を電力会社の排出とする方法、間接排出は使っている人の排出する方法。つまり間接排出にするということは、電力会社に規制がかからないということになる。石炭発電の対策を進めるためにも直接排出とすることが不可欠。

 なお、この緊急集会の様子はビデオニュース・ドットコムの以下のサイトでご覧いただくことができます。
http://www.ustream.tv/recorded/5128867

◎ご出席いただいた議員の一覧
<<衆議院議員>>
石田三示(民主)
井戸まさえ(民主)
柿沢未途(みんな)
柿沼正明(民主)
川越孝洋(民主)
木村たけつか(民主)
櫛渕万里(民主)
熊谷貞俊(民主)
黒岩宇洋(民主)
小林千代美(民主)
斉藤やすのり(民主)
阪口直人(民主)
白石洋一(民主)
玉置公良(民主)
平山たいろう(民主)
水野智彦(民主)
宮崎岳史(民主)
森山浩行(民主)
柳田和己(民主)
山崎誠(民主)
吉井英勝(共産)

<<参議院議員>>
大河原雅子(民主)
岡﨑トミ子(民主)
加藤修一(公明)
川田龍平(みんな)
近藤正道(社民)
福島瑞穂(社民)
前田武志(民主)

配付資料(PDF)はこちらから。
飯田氏資料
浅岡氏資料1
浅岡氏資料2
山岸氏資料1
山岸氏資料2

たった1日の呼びかけで130人を超える国会議員や市民が集まりました!

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